いちご


「誕生日プレゼントは」

「何がいい?」
君が笑って言ったんだ


そういえば君が名前を呼ぶのは
君の彼女(出来たらの話)ぐらいだなぁって
ふと思った


「じゃあ、」

「君に名前呼ばれる権利が欲しい」

思わず言っちゃったよ
どうしよう


君も僕も顔真っ赤だ



(いちご、みたいだなぁ)

君に見とれてたら



「いいよ」って

目の前のいちごが呟いた




まだ10月なのになぁ
このいちご、食べ頃だ。