2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

正直者は馬鹿をみない

「誰かの為に吐く嘘は許される」なら自分の為に吐く嘘も許されるんじゃないかって 2年と8ヶ月前から思い始めた 「自分の為に吐く嘘は許されない」 よく言うね、大人たち? 自分に嘘を吐いて 自分を抑え込む世の中にしたのはお前達じゃないか それこそ矛盾 屁…

スノードロップに出くわした

『ぎりぎり、』音がしたんじゃないかってくらい 強く君を抱き締めた 「くるしい。」そう言って身を捩る君を無視して「もうすこしだけ。」って泣いた僕 別に何があったわけでもない 悲しいことも 悔しいことも 今日は何もなかったよ 君に会えたこと以外は。(…

あの小さくなった背中に言えなかった10のこと

あの時君がどんな気持ちだったか知らない 知るわけがない 常識に支配されて普通であることこそ至上偏見の塊数値で量られる社会 都合なんか知らない 秩序なんかぶち壊したい 泣き顔なんて見せたくない 否定と共感だけを詰め込んだここに 突き放された君のあの…

だからこの手で

もちろん泣いてなんかない強がりじゃない 事実だ泣いたのはあの子 あの子の犬が死んでしまったんだって 「あたしのチロがね、今朝、死んじゃってたんだ」どうしよう、なんて泣き崩れたあの子のその言葉と その涙と その瞳と その体温がどうしようもなく 気に…

世界観察そして洞察

たぶん、そういうことなのだと思う 世界の終わりにはいつも犬が鳴いていたし、 彼女が笑えば雨が降った積乱雲の中では神様が胡座をかいて いつも僕らのへそを盗ろうと目を光らせている夕立は涙 君の、涙 たぶん、そういうことなのだと思う世界の道理は変わら…

飛び立て

いつの間にかこんなに空は近くなって 真っ青は少し色褪せた入道雲の眩しい白は 幼い頃の僕の思い出 知らずのうちに手放した光と手のひらに 無言のさよならを言った 遠くの星を追いかけて 気球よりも高く 音よりも速く どうか、どうか、 「しっかり生きて」 …

幸せな早死に

「心臓はね、一生の心拍数が決まってるんだって」そう言って、いたずらっぽく笑う君 その笑顔に、僕は、悔しくて、僕は、僕は、「じゃあ僕は、」 「君のせいで長生き出来ないや」「えっ」君の顔がいちごみたいでおかしくて「あー君もきっと早死にします」「…

遥かなる

真っ白に染まる髪を指でなでた 君の黒かったつややかな髪は いつしか色素を手放していまは、太陽の光を浴びて 銀色に光る 僕の記憶のなかで君が笑う 僕の目の前で君が笑う何も変わらないじゃないかねえ そんな顔しないで いつまでも君といるよ