2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

それは君がこっそり泣くまで

はじめはお互いの慰めだった所詮傷の舐め合いだった その手に触れて その髪をといて その瞼にキスをして その耳に「好きだ」と囁いた それがほんとの気持ちになってるなんて 認めざるを得なくなるまであと6秒

ひとりでは生きていけない実感

朝焼けがひどく泣きそうにきれいなので 頭のどこかで君のことを思い出した 夕焼けはまるで空が照れているようで、ああでも 夜に空を譲る迷いがある色に ときどき染まる夕焼けは繋いだ右手の冷たさを思い出させる (結局みんな独りなのに) (まだ抱き締める勇気…

震える指で触れた

君の隣にいたかった君の隣は痛かった胸が、もう、ほんとうに、 きりきりきりきり痛むんだ君のことを考えるとね、 喉の奥が絞まるように痛い目の奥の方が熱くなってね、 視界がだんだん滲んでゆく 熱いものが頬をつたって でも拭ってくれる指はないどれだけ君…

3月8日

いつも不安に駆られ 誰かの背中を追いかけ 冷たい風を頬に感じながら 0.1秒を目に焼きつけて 青い春を駆け抜けた そんな学生時代。(焦燥感に支配された僕ら)

いつかその気持ちに名前がつくまで

ただ、君の隣にいたいと思うお互いの心地よい距離を保ちながらお互いの手を握るでもなくお互いを抱き締めるでもなく ゆっくり、ゆっくり、 焦らないでいい、マイペースに恋をしよう (それは、いつの間にかやってくる)

騙されぬよう触れてみて

思いきって 君の唇、奪ってみたやわらかなそれは レモンの味でも 甘くも辛くもなくただやわらかいだけでさ ちょっとつまんなかったよ(笑) ファースト・キスなんて そんなものなのかもね 皆さん、「初めて」の魔力に取りつかれぬように。

ヒーロー

僕はまだ小さかったから 世界を見るには遠すぎて大人たちが世界を隠すから 背伸びすら意味を成さないので 僕はまだ世界を救えずにいた。 (ああでも、世界の声だけは誰よりも聴いてた)