幸せな早死に

「心臓はね、一生の心拍数が決まってるんだって」

そう言って、いたずらっぽく笑う君


その笑顔に、僕は、悔しくて、僕は、僕は、

「じゃあ僕は、」
「君のせいで長生き出来ないや」

「えっ」

君の顔がいちごみたいでおかしくて

「あー君もきっと早死にします」

「私は長生きする、から!」「…たぶん」

君の寿命を縮めてしまったようですみません
だけど、

だけど、


「でっ出来る限り早死にしたいです、君と一緒に!」
(これプロポーズね)