その白い手首に刃を押し当てるには充分すぎる時間だった

なんとも言えない焦燥感と
意味のない苛立ちと
どうしようもない孤独感で
いまの僕は出来ているわけで


(それはどんよりとした理想でもなく)

(それはぎらぎらした現実でもなく)


それは紛れもない事実で
それはすでに過去と未来を決めていて


(だって現在は一瞬だからほらいまだって過去、)


きっともうどうすることも出来ない域にいるのだ

何もかも


すでに手遅れだった