いつだって僕は自分を納得させる術しか知らなかった

あなたの心に真実を見たのは
あなたが死んでからだった


だって不器用だったから
僕もあなたも、言葉が無くて。



止みそうもない雨こそ饒舌で

「お前たちを繋いだのはその身体に流れる血潮か、はたまた愛憎か、それとも」

真実か、



うるさい黙れなんて
幾億の雨粒に言えるはずもなく

この頬を滴る水滴や
あなたの頬を叩く水滴も

何もかもが憎らしかった



ばたばたばたばた


「うるさい黙れ」



(だんだんと硬くなるあなたの身体に)

(無駄口を叩く雨が許せなかったんだ、)



(どうしたって雨が憎い)