手を握るのは僕じゃない

神様が地面から手を伸ばす
そして僕の首をぎりぎり締める


締める、閉める、


まあ神様が、なんて口実で
本当は君が僕を絞めてたりしていて
理由もない涙は多分
やり場のない苛立ちのせいで


触れたい手には届かなくて

肩を並べて歩くのも
細い身体を掻き抱くのも
喉に舌を這わせるのも


たぶん、夢物語でしかなくて


言い訳ばかりかき集める僕は弱虫でしかないことくらい

胃が溶けるくらいわかってる