君の白に溺れて今日も僕は夏と冬の間の夢を見る
哭いていたのは君
いじけていたのは僕
笑っていたのは君
自嘲っていたのは僕
いつだってそうだった
君の瞳を奪いとるに及ばなくて
どこまでも青かったはずの空がくすんで見えた冬の日の午後4時42分
たぶん、
その空気を震わす声も
染めるような白い息も
窒息しそうな二酸化炭素も
乾燥したざらつく肌も
何もかもに恋をしていた、
冬のかげろう、君の残り香
頬のあげて顔を緩める瞬間がいちばんすきでした
(君の隙間に入り込めるような気がして、)