2012-12-21 さいごまでわすれていたかった 君の忘却曲線をなぞる指先の爪はささくれていた気がして、 でもそうでなかったのを覚えてる 真っ白で、どこか不安になるほど片付いた部屋の扉を閉じて零れんばかりの溜め息と 止められない涙と 忘れられない君との思い出を抱いて、 (ほら、また、君の笑顔と体温が過るから) 君みたいな泣き顔の朝顔に霧吹きで水をあげた。