さいごまでわすれていたかった

君の忘却曲線をなぞる

指先の爪はささくれていた気がして、
でもそうでなかったのを覚えてる


真っ白で、どこか不安になるほど片付いた部屋の扉を閉じて

零れんばかりの溜め息と
止められない涙と
忘れられない君との思い出を抱いて、


(ほら、また、君の笑顔と体温が過るから)


君みたいな泣き顔の朝顔に霧吹きで水をあげた。