決別

「君なんか居なくても」

生きていけるよ、なんて
胸を張って言えるようになってしまうまで
あとどれくらいかかるんだろう

最近は
瞼の裏に君を描くと

頭の後ろの辺りがさあっと冷たくなって
少しだけ、何もかもが嫌になる


たぶん、君が怖いからだ、きっと

君の視線が僕以外を刺しているのを
ぴりぴりと感じるから

ねえ


そっけなくていい
優しくしなくていいから

どうか僕に声を聴かせて


(僕には君しかいないのに)
(僕は君しか要らないのに)

(君は僕以外を求めるんだね)


ああ、