真夏の夢遊病

「ねえ、あのね、ぼくさ、君の慰みものじゃあないんだ」

なんて言えたらどれほど楽なのだろう
それはまるで真夏の冷や水


君が僕に氷のごとく接するのは
ただの思い過ごしなのかな

君を信じていいのかな、いけないのかな

らくだは渇いた砂漠を歩くけれど
僕は水がほしいんだよね

君の胸が、愛が、眼差しが、
ほしいんだよね


「だからさあ、いっそ死んでさ、僕だけのものになりなって」

なんて言って笑ったらまた氷のごとく軽蔑するんだろうね
まるで真夏の熱湯みたいにさあ

(と、冗談めいたら君に右頬殴られて絶交される夢見たんだけど、)


もしかして正夢?