ひとりでは生きていけない実感


朝焼けがひどく泣きそうにきれいなので
頭のどこかで君のことを思い出した


夕焼けはまるで空が照れているようで、

ああでも
夜に空を譲る迷いがある色に
ときどき染まる夕焼けは

繋いだ右手の冷たさを思い出させる




(結局みんな独りなのに)


(まだ抱き締める勇気さえないのに)



白く光る月の笑顔はどこか哀しげで、




君の横顔はそれによく似ていたことさえ、

まだ忘れられずにいるよ