ひとりでは生きていけない実感

朝焼けがひどく泣きそうにきれいなので 頭のどこかで君のことを思い出した 夕焼けはまるで空が照れているようで、ああでも 夜に空を譲る迷いがある色に ときどき染まる夕焼けは繋いだ右手の冷たさを思い出させる (結局みんな独りなのに) (まだ抱き締める勇気…

震える指で触れた

君の隣にいたかった君の隣は痛かった胸が、もう、ほんとうに、 きりきりきりきり痛むんだ君のことを考えるとね、 喉の奥が絞まるように痛い目の奥の方が熱くなってね、 視界がだんだん滲んでゆく 熱いものが頬をつたって でも拭ってくれる指はないどれだけ君…

3月8日

いつも不安に駆られ 誰かの背中を追いかけ 冷たい風を頬に感じながら 0.1秒を目に焼きつけて 青い春を駆け抜けた そんな学生時代。(焦燥感に支配された僕ら)

いつかその気持ちに名前がつくまで

ただ、君の隣にいたいと思うお互いの心地よい距離を保ちながらお互いの手を握るでもなくお互いを抱き締めるでもなく ゆっくり、ゆっくり、 焦らないでいい、マイペースに恋をしよう (それは、いつの間にかやってくる)

騙されぬよう触れてみて

思いきって 君の唇、奪ってみたやわらかなそれは レモンの味でも 甘くも辛くもなくただやわらかいだけでさ ちょっとつまんなかったよ(笑) ファースト・キスなんて そんなものなのかもね 皆さん、「初めて」の魔力に取りつかれぬように。

ヒーロー

僕はまだ小さかったから 世界を見るには遠すぎて大人たちが世界を隠すから 背伸びすら意味を成さないので 僕はまだ世界を救えずにいた。 (ああでも、世界の声だけは誰よりも聴いてた)

なんてね(笑)

君を見ると 君と話すと僕の脳みそは砂糖づけされたみたいに ぐずぐずになっちゃうんだ心も身体も 喉がひりひりするくらい甘く 掴めないほど蕩けてる

はたまたそれが「偶然」なのか

ほんと、馬鹿げた話だと思うどうしようもないくらい、お前が好き。 それだけさ それだけなのに、 なんでこんなに辛いんだろう理由はわかってる なんてったってこんな職業 辛いだけだってわかってるわかってるつもりなのに、 お前の髪が、声が、匂いが、手の…

消化酵素は未発達

君の頬の熱さはそっくり僕が食べてしまって 僕の胸の高鳴りは君が飲んでしまったんだね 今ではもう、それは不要物。

運命が二人を出会わせたのか

もう、嫌なんだ これ以上君を好きになったら 僕は、泣いてしまうよ 人を、殺せなくなってしまうよ 人を、愛してしまったら そんなの自分勝手だって、泣くの?やめてよ、 出来れば君には泣いてほしくないんだ君が好きなんてね 口が避けても言えないよだからね…

愛する度に考える

最近さ、よく考えるんだ君は何人目なのかなぁ 僕の愛した人たち きっと一番最初じゃあないでも、一番最後にしたいんだ 僕の最後になってほしい 君の最後にしてほしいそしたら最期まで 二人で笑っていられるだろ? これは約束さ僕と結婚してください。

例えば45°

例えば、 例えばの話だよ、君が死んでしまったとして僕はどう生きればいい? 君の隣にいたい君の隣に遺体(僕)、 どちらも一緒なわけで。目に見えないとこんなに不安なのか (つまり僕は拗ねているわけ。)君が死ぬなんて 馬鹿げた話なんかするからだよ

○○表現

伝えたいことがありすぎて 伝えきれずに言葉に出来ない頭ではわかっているのに 口にはうまく出てこなくておいてけぼりにされた気分になって勝手に拗ねてそんな自分に嫌悪して泣いた泣いているところを見られたくなくて 必死に声を殺して肩が震えないように体…

ひねくれもの

同じ人間なのにどうしてこうも違うのだろう同じ動物なのにどうしてこうも違うのだろう 同じ惑星に生まれ 同じ時代に生まれ「やっと」出会えた奇跡なんて 望んだわけじゃないのだから 奇跡なんて信じなかった

欲張りでもいいさ

あたしは、あたしを認めてくれて 見守って、 愛してくれる人がいれば、 それで充分なんです、居場所なんて要りません そんな人が欲しいのです

アイアムハングリー

どうしようもなく悲しくて どうしようもなく寂しい時どうしてか ぽっかり穴が空いたみたいにお腹が空くんだ そんなときは 君の愛を口いっぱいに頬張る

心臓の問いに答えたかい

どうして皆と違うと怖いのかどうして女の子は一緒にトイレに行くのかどうしてあの子の髪は鈍く赤色に光るのかどうして独りぼっちはいけないのかどうして太陽は遠いのに見えるのかどうしてどうしようもない不安に駆られるのかどうして涙が溢れるのかどうして…

それが全ての始まりにすぎなかったのさ

「なにも皆と変わらないはずだ。」 だけど皆違っていてその違いが僕をどうしようもなく不安にさせる大人はみんな嘘つきだ 『本物』を教えてくれないんだもの

ドリーマー

例えるならそれは、 夢心地。 君の腕に抱かれて 僕は夢に潜るんだ まるで、おもちゃ箱を開けたような 子供の頃の胸の高鳴りいつも側にいたはずのそれは いつのまにか色褪せて消えた 君の香りに誘われて 今日もまた、夢をみる

強がりな弱虫

いろんな人の 優しさに支えられて僕は強く歩いてゆくよ 過去は振り返らない出来る限り 前を向くんだ

君運転式半永久的ポンプ

僕の左心房には君がいて 君のために 僕は息をするその代わりに君は 僕の心臓を動かす君が笑うたび 胸がくすぐったくなるよ堪らなく愛しいんだ 君は僕の酸素になってしまったどうか僕が 君の二酸化炭素になるまで。

待ち焦がれて苦い

ずっと待ってたなんて 言えないし 確かなことでないから わからないただ、そんな気がするだけ。君を待ってた気がするだけだよ

それは何かと訊かれたら

君との思い出と一緒に 君から僕が消えたように僕らはまた傷つけあって 泣いて 泣いて涙でぐしゃぐしゃの顔を見合わせて 笑うんだろうか地球が100周したとして 僕らはいなくなっていたとして 僕じゃない僕と 君じゃない君が出会って 泣いて 笑って 消えたりす…

臆病者

君の隣は僕じゃない期待なんかしない傷つくのは僕だから傷つけるのは君だから 臆病なのね

音も光もない世界なら

君との思い出に鍵を掛けて 海に沈めてしまおうか 二度と浮いてこないように (二度と思い出さないように)しっかりと重りをつけて 海に沈めてしまおうか 別に海じゃなくてもいいんだ 君を忘れられるなら

空気が空に還れば、

きらきらした泡が見えた今まで君を傷つけた分だけ真珠みたいな泡がその上にあるはずの水面に その上にあるはずの空に消えた

しない出来ない怖いから。

別に 怒ってなんかないよ ただ君が好きなだけでそれが一方通行ってだけで、 そう、一方通行なだけだよ何も期待なんかしてないさ 期待なんて出来ないな 裏切られた時が怖いから。

同性愛なんて

少し都合が良すぎるような気がした でも君が信頼してくれるのが僕だけならば(じゃあこの距離でこの香りを嗅ぐのも) (この手がつかむものも) (後ろの体温がわかるのも)全部 全部 僕だけなのだと僕の気持ちは理解してくれた様だから いまだけは君の隣で。 *** …

天然タラシ

「寒かったろ?」うん「お湯はってあるからさ、入っちゃいなよ。もう俺は入ったから」ああもう…ほんと君ってさ、 …誘ってんの? (お湯よりも君で温まりたい)

あい

愛されたいと願ったのは愛を感じていないから 愛を感じていないのは人を愛そうとしないから 人を愛そうとしないのは深く傷つくのが怖いから 深く傷つくのが怖いのは人に愛されていないから